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『キャラクターゼーション』~俳優技術の極意~

      2016/07/04


皆さん、こんにちは!

今日は、演技における技術の紹介です。
『キャラクターゼーション』という名の俳優技術。

「キャラクター」という言葉なら、巷に溢れかえっていると思われます。登場人物・性格・人格という意味が当てはまるでしょう。

 

そこに、ゼーションが付く。

『キャラクターゼーション』
それは、役を演じるために最も心強いテクニックであり、高度なテクニックでもあります。

 

たとえば、俳優自身の年齢が30歳代とします。ところが、キャストの関係上で、初老の老人役を演じなければならないとします。

もちろん、役の年齢に達していない俳優は、どうするば良いのかと困るわけです。しかし、断るわけにもいかず、なんとかしないといけない。

 

では、どうするか?

まずは、衣装やメイクを駆使して外見を、老人に見せようとする努力をするでしょう。
(髪の毛を白く染めたり、長い髭を付けたり、老人の着そうな服を着こんだり等々)

つぎに、姿勢や歩き方、声の質やトーンを変えたりの努力も怠ることはないでしょう。
(猫背にする、ゆっくり歩く、しわがれ声にするなどなど)

 

やはり、最初の段階として、観客が見て

「この人は、老人だ。」

と思わせる外見が優先になります。

 

ところが、これだけでは、別に俳優でなくても、誰でもできるわけです。
そこに、技術を持ち込んでこそ、「俳優ならではの役の演じ方」につながるということです。

 

そこで、有効とされるテクニックが『キャラクターゼーション』です。

~あたかも、その若い俳優が、老人そのものに変貌してしまった~

そうなると、観客を真に魅了する演技が出来ることになります。

 

 

【キャラクーゼーションのやり方の例】

●(想像力をフルに使って)自分のツヤのある肌が、老人の肌になりゆく。(それも全身に)

●(想像力をフルに使って)老人の着ぐるみを着込んしまうかのようなイメージを具現化する。

 

(ただ衣装任せの外見ではなく)心も身体も完全に役に同化する演技が成立すること。

その支えを与えてくれるのは、『キャラクーゼーション』です。

鍵を握るのは、自らの「想像力」です。

 

上記の例以外にも、俳優ご自身のやり方で、この技術は高められます。

私も、何度か経験がありますが、「本当にその役に変貌してしまう感覚」が続けば、いつまでも、その役の中に入っていたい気持ちにさせられます。

居心地の良さ」が、いつまでも続くということになります。

 

~子供のころ、着ぐるみを着て喜び溢れていた、あのときの感覚~

つまり、『キャラクーゼーション』は、役に成りきる喜びを俳優に与えてくれる技術です!

だからこそ、俳優技術の極意なのです。

 

『キャラクターゼーション』はとても奥が深い技術なので、また後々記事にしていきたいと思います。

 

では、皆さん、今日も人生の良きステージをお過ごしください!

 

 

 

 

 - 演技・演劇