感動が旅立ちをスタートさせた~ある音楽バンドの解散ライブから~
2016/07/04
皆さん、こんにちは!
6月24日(金)私の知人でドラマーの方のバンドが、この日のライブをもって解散ということで行ってきました。
場所は、下北沢のライブハウス。
ライブハウスに向かう道のりで、ある音楽関係の知人の方から、電話で、このような話を聞きました。
「解散ライブの時こそ、彼らの音楽の本音が出る。」
その『本音』を観るべく、私はライブハウスに入りました。
22時ちょうど。いよいよ彼らがステージに登場。
観客に、感謝の気持ちを述べて、曲がスタートしました。
彼らの歌から、彼らの音から、『すがすがしさ』を感じました。気負うことなく、ありのまま。
解散ライブなので、しんみりした感じにもなるかとも思われますが、そうした印象は一切受けませんでした。
むしろ、リラックスの度合いが深かったです。
日本的な表現を使えば、『凛』とした感じ。
ハードな曲調の中にも穏かな心持ちをさせてくれるようで、私も見入ってしまいました。
まさに、これこそ彼らの『本音』の表現なのでしょう。
「なにかを成し遂げたい」、「なにかを目指したい」というところからフリーになって、自分たちのやりたい音楽を今日この日に演奏する素直な気持ち。それが演奏に投影されていたのかも知れません。
ジャンルを問わず、どんな表現活動にも、これは大切なことだと思います。
とかく、結果や先々の利益を求めて、過度に力みが入り、普段の実力を出せなかったします。
『適度の緊張感と、リラックスのバランス』があってこそ、100パーセント以上の表現が成立する事。
ステージに上がる前、そこにどのようにモチベーションを調整するか、そこが鍵となります。
彼らにとって、その調整が上手く行ったのでしょう。
先ほどの音楽関係の知人の方は、このようにも言っていました。
「特に解散時にはエゴが出やすいですね。それが良ければ惜しまれるし、悪ければ(解散も)なるほどなと思われてしまいますね。」
彼らのライブでは、『エゴ』は、もちろん前者でした。
ここで言う『エゴ』とは、アーティスト特有の『我の強さ』という意味です。
彼らの『(肯定的な)我の強さ』がライブ全体を包み、お客さんからの惜しみない拍手を生んだと思います。客席では、涙するお客さんも居ました。(彼らがもたらした感動です!)
私にとっても、集まった観客にとっても、素晴らしいライブでした。
2016年6月24日、この日にて解散。
そのバンドの名は、『h e l l o s(ハローズ)』
しかし、彼らの人生が終わるわけではありません。
だからこそ、ここからがスタート!
その名前の通り、
「素晴らしいライブをありがとう、そして、こんにちは!」
では、皆さん、今日も素晴らしい人生のステージをお過ごしください!