トニー・マサキ ライフブログ~メソード・ハピネス~

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映画『ブラック・スキャンダル』~ジョニー・デップによる骨太演技~

      2016/08/15


皆さん、こんにちは!
今日は映画についての記事です。「(世界的スターである)ジョニー・デップが最高の演技を魅せる!」と評判の高かった映画『ブラック・スキャンダル』についての私的映画評を記載します。

この作品は、FBIからウサマ・ビン・ラディンに次ぐ200万ドルという懸賞金をかけられた犯罪王ジェームズ・バルジャーの半生を描いた映画です。この犯罪王を演じたのが、ジョニー・デップさんです。

 

ジョニー・デップさんと言えば、映画『シザー・ハンズ』のエドワード役や、映画『パイレーツ・カリビアン』シリーズのジャック・スパロウ役など、特殊メイクを駆使した風貌や衣装を身にまとい、ファンタジーの世界の中でのキャラクター(人物)を演じることが多かったと思われます。

そのために、人間の心の闇の部分、人が抱える怒り・葛藤などグロテスクな心境をスクリーンで表現する機会が少なかったのではないでしょうか?私にとって、スマートな人物を演じるのが上手いという印象も持っていました。しかしロバート・デ・ニーロさんやショーン・ペンさんのように、人間の荒々しく憎悪に満ちた狂気の様を全身で表すことで伝わる『演技の凄み』をジョニー・デップさんから見た記憶がありません。

 

そして、ようやく、この映画から、演技の凄みを感じられる機会を得ました。

役柄が実在の犯罪王というのが、ポイントです。実在の人物、そしてアメリカ犯罪史上に残る人間であることから、これまでのスマートなイメージから脱却するのには好都合だったと思われます。殺人・暴力など人が持つ「ダークサイドの心境」を表現するには、役が抱える孤独感・辛辣さ・我儘ぶり・憤りにタッチしないと成立しないです。

 

その意味では、この役はジョニー・デップさんの演技の新境地を開くには最適だったでしょう。ファンタジックなメイクで誤魔化すことも不可能であり、バルジャーという犯罪者を演じるにあたって「迫真の演技」を求められるからです。

ジョニー・デップさん自身が、過去の実績を踏まえて、もっとも望んでいた役柄ではないでしょうか?俳優という「人種」は、役が持つ深い心情に触れてみたい欲望が、いつも根底にあります。いくら有名になって財を成そうとも、(一人の俳優として)役が抱える心のありのままを演じてみたい欲求の存在は根強くあるでしょう。

 

この映画は、ジョニー・デップさんの『気迫』を感じられます。また、映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』で知られるベネディクト・カンバーバッチさん、映画『ウォーリアー』で知られるジョエル・エドガートンさんという二人の演技派俳優との共演も、見事なアンサンブルを生んでいます。

互いの置かれた立場での行動や発言がぶつかり合うことでの「リアリティーの表出」が映画全編に流れています。つまり、『犯罪者バルジャーと、彼を取り巻く人間たち』という図式の成立です。この作品が評価を高めたのは、ジョニー・デップさんと共演の俳優の方々とのリアルな演技があったからのは言うまでもありません。

 

そして、この映画の成功は彼らの演技を見事に引き出した監督スコット・クーパーさんの力量によるものです。出演俳優の全てが監督に対する信頼があるからこそ、リアルな演技が生み出されたのは間違いないでしょう。ここ数年のギャング映画と比べてもハイレベルな作品です。

ジョニー・デップさんの迫真の演技は、ご自身の努力と、監督・スタッフ、共演の俳優との協力のもとで成り立っていると思われます。観終わった後も、余韻の残る作品に仕上がっています。このブログ記事が、この映画を鑑賞する参考になれば幸いです。

 

では、皆さん、今日も人生のステージをお楽しみください!

 

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