トニー・マサキ ライフブログ~メソード・ハピネス~

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映画『ヘイトフル・エイト』~タランティーノ映画の魅力に取り憑かれた俳優たち~

   


皆さん、こんにちは!
今日のブログ記事では、クエンティン・タランティーノ監督の最新作『ヘイトフル・エイト』についての映画評を書きたいと思います!

 

(南北戦争後のある時期に、猛吹雪の中、家屋に閉じ込められた8人の人間模様がメインの内容です。)

●ワイオミング州の山中、賞金稼ぎの(カート・ラッセル演じる)ジョン・ルースが、高額の懸賞金を賭けられた(ジェニファー・ジェイソン・リー演じる)デイジー・ドメニクを駅馬車に乗せ、目的地レッド・ロックに向かおうとしていた。

道中、雪道の真ん中に、3体の遺体の上に座る賞金稼ぎの(サミュエル・L・ジャクソン演じる)元北軍少佐マーキス・ウォーレンに遭遇。交渉の末、ウォーレンを乗車した後、レッドロックの新任保安官である(ウォルト・ゴギンズ演じる)クリス・マニックスとも遭遇。彼も駅馬車に同乗させて、目的地であるレッド・ロックに向かう。

しかし途中、猛吹雪に会い、レッド・ロックに最も近い停車場「ミニー・リンクの店」で嵐をやり過ごすことを余儀なくされた。店には、絞首刑執行人の男、元南軍の将軍、カウボーイたちが停泊中。互いに信頼の置けない関係の男女が繰り広げる嵐によって外に出られない状況下での物語。

タランティーノ監督初の密室劇です。

 

この映画を評する上で、私が第一に着目したい点は、錚々たる俳優陣が、この映画に集っている点です。すでに紹介された俳優の方々の他に、ティム・ロスさん、マイケル・マドセンさん、ブルース・ダーンさんなど、アメリカ映画の一線級で活躍されている俳優の方々が集結している点は見逃せないでしょう。

それは、他のタランティーノ映画に共通するポイントです。ロバート・デ・ニーロさん、ハーヴェイ・カイテルさん、ユマ・サーマンさん、ジョン・トラボルタさんなど、これまでの自分の役柄的イメージとは全く違う役をタランティーノ監督が提供しても断ることなく、むしろ積極的に出演されています。

 

それは、なによりシナリオの秀逸さに尽きるでしょう。この映画で主演をつとめているカート・ラッセルさんは、(たとえ高額なギャラが保証されていても)作品の質と脚本が良くないと断る信念を持っています。

シルベスター・スタローン監督による興行的には「ドル箱」が保証された映画『エクスペンタブル』のシリーズの出演を、自分の出演したい映画ではない理由で、断っているくらいです。(普通は、ありえないでしょう)

ところが、タランティーノ映画に関しては、本作と映画「デス・プルーフ」とで既に二回目の出演です。クエンティン・タランティーノ監督が奏でる世界観に、余程の信頼を寄せている証拠だと言えます。

 

その信頼性は、この作品に出演している全ての俳優の方々に言えます。サミュエル・L・ジャクソンさんや、ティム・ロスさんは、タランティーノ作品の常連ですが、役を生き生きと演じられています。
各俳優の方々が、自分の役割を把握している感じが見受けられます。つまり、「私は役をリアルに演じることに集中すれば良い」というスタンスの浸透です。

「役をリアルに演じることに徹すれば、あとはタランティーノが優れた構成で映画を創ってくれるだろう!」という絶大なる信頼感です。俳優が監督に信頼を寄せることが出来ると、まるで海を魚が自由に泳ぐがごとく、イマジネーションを最大限に発揮して演技に集中することが可能となります。

私も経験がありますが、演出家の能力を信頼できれば役に集中できるし、その反対だと、どうしても不安感が付き纏ってくるものです。ですから、「優れた演出家」と出会うことは、俳優にとって至上の喜びにもなります。

 

タランティーノ監督こそ、名実ともに「優れた監督」であることは間違いないでしょう。タランティーノ監督が用意した「自由に表現できる箱」があり、その箱の中で表現の安全が保障されて、俳優たちは役を生きる喜びを噛みしめているかのようにも思えるのです。

「密室劇」だからこそ、役の心理に集中することにのみ邁進すれば良い環境下でもあると思われます。
改めて、監督と俳優の信頼関係の大切さを、映画『ヘイトフル・エイト』から学ぶことが出来ます。

 

この映画に関して、各シーンにおける演技解説などを含め、定期的にブログ記事に掲載していきます。ご愛読、宜しくお願いします。

では、皆さん、本日も貴重なる人生のステージを満喫してください!

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