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太陽の塔のそばで~その巨大なるものと現状打破との関係~

   


皆さん、こんにちは!
日々の生活の中で、マンネリした日常に対して、嫌気がさすことも多いかと思います。毎日、同じ仕事、同じルーティンの繰り返しにより、そのマンネリ感に飽きてしまい、現状を変えたいという思いは、誰にしもあるでしょう。

 

人間という生き物は、基本的に、現状よりも、精神的にも肉体的にも進化していきたいという欲求が強くあると思われます。向上心という心理の存在です。

「人は、この地球上で自分を高めたい欲望を持って生まれてくる。自分を高めるプロセスを通して成長の実感し、人生の喜びに変える。」
精神世界の研究文でも、こうした文章は、よく目にします。
私も、心当たりがあります。 毎日、習慣的に同じ時間の流れでの生活を強いられた場合、まるで湖の水が濁った感じで、心の憂鬱さが生まれることを何度も体験しています。

習慣づいた変わりのない現状を打破して、もっと変化していきたいという時間が起きると、時にはストレスにもなります。『現状打破』が欲求となり、それが実現しないと、自分の人生が良くならないという幻想に囚われるからです。

 

このような状態を打破するために、新しいことを始めたり、映画を観たり、絵画を見たり、音楽を聴いたり、温泉に入ったりして人は気分の転換を図るわけです。つまり、自分にとっての『非日常』の体験を通して、自己の向上に向けての「足掛かり」とするわけです。

 

「では、そうした非日常の体験に関して、何をやればより効果的に実現するか?」
オススメしたいことがあります。それは、岡本太郎さんの芸術作品『太陽の塔』を目の当たりにすることです。太陽の塔をご存知の方も多いかと思われます。

 

1970年大阪府吹田市で開催された日本万国博覧会の会場に、芸術家の岡本太郎さんが制作した建造物です。塔の高さ70m。基底部の直径20m、腕の長さ25m。正面胴体部の太陽の顔の直径が約10m、背面の書かれた黒い太陽の直径が12mとのことです。

 

目の前に、他に類を見ない形と巨大な建造物が立ちはだかったとき、私たちの抱えているマンネリした日常的思考は、一気に吹き飛びます。私も過去に、『太陽の塔』のそばまで行き、塔を見上げたことがあります。圧倒されました。と同時に、その大きさと形に畏怖感を持った記憶があります。

気分転換どころではありません(笑)
これまであった物事の考え方、決まりきった思考が、太陽の塔によって、根底から覆される体験を持てます。別世界に誘われたような感覚です。

 

「巨大であること」「独特の形状であること」
岡本太郎さんの独創性が生んだこの二点の『事実』が、驚異となって、心に襲いかかるという感じです。そして、それは単に驚きだけではなく、(不思議ですが)「安心感」も持つことが出来ます。ここがポイントです。岡本太郎さんが太陽の塔を通して伝えているのは、人々の未来に対してのメッセージです。

そのメッセージ性があるから、芸術作品となりえるのです。すべての芸術は、製作者が人々に向けて送ったメッセージが存在し、人間愛に満ちています。
私自身は、太陽の塔を目の当たりにして、その巨大さ故の畏怖の念と同時に、慈愛を感じました。

 

「太陽の塔は、巨大だけど、どこか優しい。」
こうした感覚です。日本万国博覧会が終了後、すべての建造物が撤去されましたが、太陽の塔のみ残された理由は、太陽の塔が放つ優しさだと私は確信します。

~岡本太郎さんが、太陽の塔に込めた思い~
それは、人々の未来を暗示し、過去の人々の営みに敬意を表し、今この瞬間に生きることの喜びを知ってほしいということだと私は思います。

だからこそ、圧倒的に巨大な太陽の塔には、人々が忘れかけていた優しさを思い起こさせる何かがあります。

これにより、太陽の塔を目の当たりにすると、日常生活で生んだ心の濁りを打破する浄化が発生します。つまり、それも非日常の体験です。単純に目新しいものを見たというインスタントな感覚ではなく、自分の心の本当の在り方に立ち返る体験も実感できると思います。

 

皆さん、遠出をしてでも、太陽の塔を観に行く価値はあると思います。
非現実的な感覚をもたらしてくれるだけではなく、心が震える感動を与えてくれます。
一過性の現状打破ではなく、永続的な新しい思考の切り替えをもたらしてくれます。
ぜひ、足を運んでみてください!

 

では、皆さん、本日も素晴らしい人生のステージをお過ごしください!

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