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トム・クルーズ主演映画『バリーシール/アメリカをはめた男』と、スコセッシ監督映画『カジノ』との比較論

      2017/10/29


皆さん、こんにちは!!

先日日本でも公開されましたトム・クルーズ主演『バリーシール/アメリカをはめた男』についての、映画評です!

(※ネタバレ無しなので、ご安心を)

 

本作は、バリー・シールという実在の人物を描かれさいたリアルストーリーです。
一人のパイロットであった彼が、CIAの仕事に関わる傍ら、パナマやニカラグアの麻薬組織などに関係し、賄賂を取りながら、大金持ちになる。

その人生の顛末を描いています。

 

アメリカの辛口批評家からも、好評価のようで、観客を飽きさせないストーリー展開は非常に魅力的です。
この映画は、バリー・シールという実在の男の、『人生の栄枯盛衰』を描いています。

 

本作と、よく似た映画として、記事のタイトルにあるように、マーティン・スコセッシ監督作品『カジノ』が挙げられます。

映画『カジノ』も、ラスベガスのカジノのオーナーであるサム・ロススティーンの『人生の栄枯盛衰』を描いた実話です。
今回は、この二つの作品を比較論から、映画『バリーシール』の魅力をご紹介したいと思います。

 

映画『バリーシール』にあって、映画『カジノ』にないもの。

逆に、映画『カジノ』にあって、映画『バリーシール』にないもの。
ここをズバリ、指摘したいと思います。

では、行きましょう!

 

①映画『バリーシール』にあって、映画『カジノ』にないもの

それは、やはりアクションシーンを含めた娯楽性の強さと、主人公を演じたトム・クルーズさんのスター性です。

やはり、トム・クルーズさんは、俳優ですが、典型的なスターだと思います。ですから、出演映画そのものが、エンターテイメント性を帯びやすくさせるでしょう。

 

物語的には重い話になりそうな感じですが、観る者を離さない娯楽的要素を高めたのは、トム・クルーズさんが出演であることは確かだと思います。

ですから、万人に受ける映画として仕立てることが出来たのではないでしょうか?
②映画『カジノ』にあって、映画『バリーシール』にないもの

それは、人間のエゴがもたらした深い深層心理に迫る映像表現が成立されている点です。

 

これは、スコセッシ監督と、主演のロバート・デ・ニーロさんの名コンビがもたらしたものでしょう。

本作には、ラスベガスにおける人間のドロドロした感情の起伏が全編を通して描かれています。

 

この映画での、ロバート・デ・ニーロさんや共演者の方々の演技スタイルは、メソードアクティングです。役そのものが経験した感情や心理を、そのまま体験するスタイルです。

そのため、やはり映画そのものの中で、人間心理の本質に迫る演技が、随所の出てきます。

 

作品の重みにもなっていますが、大人向きの映画として成立しているでしょう。

いわば、娯楽的な要素よりも、人間の在り方に迫るリアリティーが主な映像美であると思われます。


 

この二つの作品を比較して理解されるのは、どちらも特徴があり、興味深い作品になっている点です。
一人の男の人生の顛末を描いていますが、描き方が正反対でもあるでしょう。しかし、甲乙つけがたい完成度です。

 

もし、トム・クルーズさんとロバート・デ・ニーロさんが入れ替わって出演していたら、どうなったでしょうか?

両作品とも、ガラリと雰囲気が変わることは間違いないです。

 

主演俳優の映画での影響力は、絶大であるということの証明です。

 

皆さん、この二作品の比較論、いかがだったでしょうか?

当ブログならではの視点であると、私は自負しています!!

 

ぜひ、この機会に、この秀作映画を見比べてください。映画の面白さと奥深さが倍増することでしょう!!

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