スティーブン・ソダバーグ監督『ローガン・ラッキー』〜脱走&強盗劇の見事な融合〜
2017/11/22
皆さん、こんにちは!!
本日は、先週、日本でも劇場公開されたスティーブン・ソダバーグ監督の新作映画『ローガン・ラッキー』のご紹介です!
(ネタバレ無しなので、ご安心を!)
ソダバーグ監督といえば、『トラフィック』『エリン・ブロコビッチ』『オーシャンズ11』などを手がけて、世界的に評価された人物です。
実は、監督業を引退されていたのですが、この映画にて復帰を果たしました。
なにやら、『ローガン・ラッキー』の脚本に惚れ込み、自らがメガホンを取ることを決意したようです!
まさしく意欲作。
で、出来栄えは、どうか?
というと、
私見では「見事‼︎」としか言いようがありません。
演出、脚本、演技、カメラワーク、キャスティング、エンターテイメント性が噛み合った場合の【秀逸さの見本】とも言えるでしょう。
この映画は、脱走劇と強盗劇がミックスされてのストーリー展開です。
この両者は、観客をドキドキさせる要素が詰まっています。
脱走劇の映画といえば、古くはスティーブン・マックイーン主演『大脱走』や感動作『ショーシャンクの空に』などなど。
強盗劇の映画といえば、マイケル・マン監督『ヒート』、そしてソダバーグ監督の『オーシャン11』などなど。
いつの時代も、観客の注目をひく題材です。
その両者が合わさった本作。さらに目をひくのは人情味とユーモアに溢れた物語であることです。
ローガン兄弟が抱える人生の悩みを重々しくなく、ヒューマニティー溢れて,描いている点は高く評価されると思われます。
脱走劇や強盗劇は、暴力描写が付き物ですが、『ローガン・ラッキー』には、そのような過度なバイオレンスシーンがありません。
あくまで、ローガン兄弟の人間模様が《主軸》です。
〜愛すべきローガンたちの人生模様〜
それ故に、エンターテイメント性が増していると思いました。
つまり、脱走劇と強盗劇の魅力を融合させて、そこに【人情ドラマ】をミックスさせたところに、この映画の良質さを感じさせられます。
個人的には、今年鑑賞した映画の中では、『ブレードランナー2049』とならび、『ローガン・ラッキー』はオススメの作品となりました。
ぜひ、ご鑑賞下さい。
スティーブン・ソダバーグ監督の力量を痛感する作品となっております!