名将・野村克也氏(ノムさん)による、『結果至上主義』への苦言と、その社会的意義
2017/04/30
皆さん、こんにちは!!
プロ野球において、もっとも重要視すれる監督というポジション。
アメリカのメジャーリーグとは違い、日本のプロ野球においては、
現役時代、実績のあるスター選手を監督に据えて、
チームの監督を担うというのは、
その監督に関して、プロ野球球団の最近の在り方に、あのノムさん(
まずは、こちらの記事を参照
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170329-00005074-besttimes-spo
この記事にもあるように、最近のプロ野球の監督の契約が、2~3年で、その間に結果を出せない場合、退任になるケースが多く、それでは、監督が育たない。
そのことについての警告を、ノムさんが述べています。
例にも挙がっていますが、南海ホークスの鶴岡一人さんが23年、読売ジャイアンの川上哲司さんが14年、阪急ブレーブスの西本幸雄さんは11年も、監督を続けられたとのことです。
とくに、鶴岡一人さんの監督年数の23年には、驚かされます。
例えるならば、生まれた子供が成人になり、大学を卒業し、就職するまでの年数です。
やはり、ここまでの長い年数、プロ野球の監督をされると、「監督術」を極めているに等しいでしょう。
選手との関係性の熟知、掌握術、戦術、戦力補強のノウハウなどなど、あらゆる側面で、その本質に迫り、チームを向上させる・・・。
チームの成績自体を安定させて、常勝軍団にまで至る可能性が十分になります。
ところが、どの球団も、「結果」を残せないあまりに、2~3年で、すぐに解任となるならば、やはり経験値を増えず、監督という人材が育たなくなり、名将も生まれないと思われます。
ノムさんの意見は、正論であり、今後のプロ野球の在り方にも直結しているでしょう。
私は、ノムさんの監督に関する意見は、社会一般にも当てはまることだと思っています。
資本主義の世の中において、「結果」について、あまりに過度になりすぎて、反って人々の生活を圧迫しているのではないでしょうか?
「結果が出れば、すべて良し。」
「結果が出なければ、良くない。」
「結果」を基準にすべてを判断する・・・。 どこの分野でも、共通した傾向でしょう。
ところが、そのことが、「秀でた才能」を潰してしまう場合も多いのではないでしょうか?
「一つの失敗」・「一つの結果の出なさ」を叩いて、その人自身のポテンシャルや人格までも否定することになれば、どうなるでしょうか?
もしかしたら、その人は、今後、メキメキと才能を表すかも知れません。
人の才能ほど、予測不可能ではないでしょうか?
だとしたら、(慢性化していた)結果への過度の固執を、少しでも和らげることにより、才能を育てる土壌を生み出すことだと思われます。
ノムさんの、プロ野球の監督に関する苦言は、一般の社会の在り方にも、共通していることを、私は改めて指摘します。
~行き過ぎた結果至上主義からの脱却~
監督として、通算1500以上の勝利、1500以上の敗戦を経験した、ノムさんから放たれた提言には、やはり重みがあります!
この記事が、参考になれば幸いです!
では、いよいよゴールデンウィークの真っ只中。より良い人生のステージをお過ごしください!!