『ヒッポウォーターローラー(Hippo Water Roller)』~アイデアと社会貢献が見事に結びついた好例~
皆さん、こんにちは!!
人が生み出す発想やアイデアが、世界の、あらゆる場所において、現地の方々の暮らしを支えること。
一つのアイデアが、商品化となり、社会貢献にも繋がっていくこと。
アイデアを思いついた人にも利益が生じ、また社会貢献に向かうのであれば、『幸福感』をもたらすことは、間違いないでしょう。
その典型例であり、優れたアイデアから生まれた素晴らしい『モノ』を今日、紹介したいと思います。
まずは、こちらの動画をご覧ください!
この製品は、ヒッポウォーターローラー(Hippo Water Roller)と言うそうです。
様々なドキュメンタリー映像でも紹介されているかと思いますが、南アフリカなどの発展途上国にでは、信頼ある水源から水を得るために、1日かけて、水を運ばないといけない場所が、まだまだ存在するそうです。
しかも、その役割は、大概、女性や子供。
給水場と自宅を1日3往復しないと、生活に必要な水が満たされない場所も多いとのこと。
そして、約20kgの水が入ったバケツを頭に乗せて運ぶため、女性や子供にとっては身体に変調をきたす場合も非常に多かったそうです。(※当然でしょう。)
現地の方々の暮らしをより良くするために、この製品が開発されました。
デザイナーの、ジョアン・ジョンカーさんと、ペティ・ペッツァーさんによる制作です。
この製品は、言わば「転がるタンク」と同じで、90kgの水を入れても、体感としては10kgの重さだそうです。
現在、アフリカ全土で3万個のウォーターローラーが使用されており、22万人の人々の暮らしを支えているとのこと。
この製品の普及により、生活にゆとりがな生まれ、水を運ぶ作業の時間短縮のおかげで、教育レベルが向上する相乗効果を得たようです。そして、女性起業家も増加したようです。
この製品を生み出した二人のデザイナーさんには、ノーベル賞を与えても良いでしょう。
一つのアイデアが、ある一部の人々の利益のみではなく、多くの方々の利益になった典型的な例でしょう。
人の役に立つために生まれた発想。
その発想が形になり、社会貢献に繋がっていく。
ヒッポウォーターローラーは、アイデアの理想形であり、『開発が人々の未来を導く』ためのヒントを与えてくれているように思われます。
このローラーが、これからさらに普及し、その相乗効果として、現地の人々の才能が開花される機会が増えることを私は願っております。
では、皆さん、本日も素晴らしい人生のステージをお過ごしください!!

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