トニー・マサキ ライフブログ~メソード・ハピネス~

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映画『ザ・コンサルタント』~役の思考が連続化された演技~

      2017/08/06


 

皆さん、こんにちは!!

2016年製作の映画『ザ・コンサルタント』という作品があります。
ベン・アフレックさんが主演の映画です。

 

簡単に、あらすじを記載します⤵

田舎町の会計士クリスチャン・ウルフに、大企業からの財務調査の依頼が舞い込む。ウルフは、重大の不正を発見。
しかし、一方的に依頼が打ち切られて、なぜか命を狙われることに・・・。このウルフは、年収10億円を稼ぎ出す凄腕のスナイパーという別の顔があった。果たしてウルフの運命は・・・。

 

この作品は、普通のアクション映画とは、一風変わった趣になっています。

どのように変わっているかというと、このベン・アフレックさんが演じるウルフという会計士兼スナイパーは、実は、『高機能自閉症』であるという点です。

 

私も、この言葉は、今回はじめて知りました。

他者との社会的関係の困難や言語発達の遅れがあるものの、限定的・反復的な興味やこだわりがあり、知的発達の遅れを伴わない障害。それが、高機能自閉症の大きな特徴です。

つまり、社会生活に順応しにくい面があるけども、その変わり、常人にはない特別な能力があるということです。

 

この映画の場合、ウルフの特別な能力は、100パーセントの命中率のスナイパーである点と、数字に強い点、そして戦闘能力が高い点です。
この能力を駆使して、彼は大きな収益を得ることができました。

しかし、過去には、兄弟とともに過酷な訓練をさせられた辛酸な思い出があります。それが、いまだに脳裡から離れない・・・。そこが、ウルフが、幸せになれず不安定な心持に苛まれる結果となります。

 

このウルフの心の揺れ動きが、作品上の「ドラマ」となります。

自らは、際立って特別な能力を持ちながら、社会には順応できないというジレンマ
そして、それに伴う幼少期からの苦い思い出。

このウルフが持ちうる心理的苦悩に基づいた行動が、この作品の見どころとなっていますが、それを成立させたのが、ベン・アフレックさんの演技力でしょう。

どの場面でも、高機能自閉症である者の不安感からの心理が通されています。
誰にも、人には言えない過去があるかと思います。

 

その過去が、大きな心のダメージとなっているならば、、、。

たとえ月日が流れても、脳裡に焼き付かれて離れないものになるでしょう。

私個人のことになりますが、高校時代に両親の仲違いにより、家庭内が不安定な時期がありました。
そのときに感じざるを得なかった心の揺れ動きと、精神的ダメージは、成人になっても、どこかで脳裡に浮かんでは離れないものがあります。

誰にしも、その本人にしか解らない辛酸な思い出が、一つ、二つあるものだと思います。

その強烈な思い出によって、人生を左右されながら、生きていく・・・。

 

この映画は、ウルフという特別な能力と引き換えに、精神的なダメージを被った男の人生模様が、主題の作品です。

アクション映画という娯楽的要素を加えながら、高機能自閉症の男の人生の「一場面」を扱った映画そのもの。

 

その根幹を支えているのが、終始一貫して、役の思考が連続化された演技を実現させたベン・アフレックさんであり、まさに『正統なる演技』そのものでしょう。

この記事の観点から鑑賞していただければ、作品の深さが一層増すものと思われます!

 

では、皆さん、本日も素晴らしい人生のステージをお過ごしください!!

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