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プロアスリートの世界における厳しさと栄光~阪神タイガース・秋山拓巳投手、4年ぶりの勝利を見つめて~

   


皆さん、こんにちは!
地上波のみならず、BS放送、CS放送など、あるいはインターネットを利用し、多種多様なスポーツ競技を自由に視聴できる時代が到来しています。その点で言えば、とても恵まれた現代とも言えます。

スポーツを通じて、ある一人の選手(競技者)に対して、思い入れを持つこともあるでしょう。団体競技におけるチームの勝利よりも、「この選手さえ活躍すれば満足する」というファンとしての目線。それも、スポーツを楽しむ一つの方法であると思います。

 

~ある選手へのファンとしての思い入れ~
私にとって、プロ野球・阪神タイガース所属、秋山拓巳投手が、それに当たります。

実は、この秋山投手は「阪神タイガースの投手として、主軸を担うであろう」と言われ、将来を嘱望された逸材でした。

2009年、西条高校からドラフト4位で入団。入団一年目から、完封勝利をあげるなど4勝を記録。打者としての才能も評価されており、当時から、「とんでもないルーキーが現れた!」とファンに期待されていました。

 

ところがです。プロの世界は、甘くはありません。
2012年に1勝をあげてから、それ以降勝ち星なし。通算勝利わずか5勝。「伊予のゴジラ」と命名されたのは、遠い昔となるくらい、成績が伸びませんでした。

その間、2012年に「藤浪晋太郎」という超大型投手が、ドラフト1位で入団。藤浪投手は、ルーキー1年目から10勝をあげて、その後もタイトルを獲得するなど、チームのエースに君臨。秋山投手が、一軍から姿を消すのと入れ替わりで、藤浪投手が観客からの拍手と喝采を浴びる結果となりました。

 

誰よりも悔しい思いをしたのは秋山投手でしょう。自分よりも後輩の人間が脚光を浴びる中、自分の存在は薄くなる一方・・・。本来最初に、藤浪投手よりも脚光を浴びたのは、秋山投手です。

私自身、そんな彼の悔しさを想像してしまい、かえって応援したくなりました。
(※秋山投手本人は、藤浪投手の活躍を気にしなかったかも知れませんが、ファンとして、私は、比較意識の下で秋山投手をこのように見てしまいました。)

 

「なんとか、あの当時のファンからの脚光を取り戻す活躍を見せて欲しい・・・。」
その思いで応援していましたが、二軍の試合では好投するものの、いざ一軍のマウンドでは打者に打たれて、結果を残せず・・・。その繰り返しが続きました。しかし、それでも、秋山投手は、また一軍昇格に向けて、二軍で結果を残し続けます。

この態度が素晴らしいと私は感じていました。プロとして当たり前かも知れませんが、1年目が彗星のごとき活躍だっただけに、長く一軍で活躍できない時期に対して、『辛酸な気持ち』も、どこかであったでしょう。

しかし、めげることなく二軍の試合で頑張っている姿を見て、私は応援を続けました。

 

そして、今年の9月16日、先発として5回2/3を投げて、見事に一軍で勝利を飾りました。2012年6月30日以来、実に4年ぶりの勝ち星。
テレビで観ていましたが、その投球術は、苦労に苦労を重ねた一球の積み重ねのようで、相手の主力打者を抑えて、実に見事でした!

 

~4年ぶりの勝利~
秋山投手の久々の勝利にかかった歳月。それが4年です。私を含めてファンは、4年もの間、彼の活躍を見れなかったことになります。しかし、その分、秋山投手の勝利には、格別の喜びがありました。

そして同時にプロ野球の世界の『厳しさ』も知りました。
一つの球が、勝利にも敗戦にも繋がる。今日の活躍は、明日には保証されない事実。数字が結果として現れてしまう現実。気持ちが切れたら終わりの世界。秋山投手の4年ぶりの勝利は、プロ野球のシビアさを表しているとも思います。

 

自らに降りかかった逆境に対して、負けることなく、日々の精進や鍛錬を積み重ねて、栄冠を勝ち取る様。それに伴う人間模様。ファイティングスピリットを崩さないプロのアスリートの姿勢

それを見続けることも、プロスポーツの醍醐味であるかも知れません。
秋山投手の4年ぶりの勝利を通じて、スポーツを鑑賞する楽しさも感じました。これからも、応援し続けたいと思います。

すべての競技者に拍手を!!

 

では、皆さん、今日も素晴らしい人生のステージをお過ごしください!
いよいよ、秋到来です!

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