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映画『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』~‟ミッドナイト・ラン”との共通点~

   


皆さん、こんにちは!

トム・クルーズ主演・映画『ジャック・リーチャー』が劇場公開されました。
前作『アウトロー』の続編となる作品です。

11月1日、当ブログにおいて、【トム・クルーズ主演『アウトロー』~「ジャック・リーチャー」 への華麗なる転身~】というタイトルで、映画評を記載しました。

『ミッション・インポッシブル』シリーズのように、アクションとカッコ良さが際立つ作品への主演が印象的なトム・クルーズさんにとって、この『ジャック・リーチャー』シリーズは、一味も二味も違う役づくりであることを既に論評しました。

 

役の孤独感(心の闇)が全身から滲み出る演技表現。それが観客の心に深く刻みこむような好印象を与えていました。

 

そこで、「この二作目は、どうだったか?」です。
今回鑑賞してみて、やはり「ジャック・リーチャー」という人物が持つ孤独感が定着されているように思われました。

 

前作と比べて、カーアクションやガンアクションが増えて、どちらかと言うと娯楽映画としての趣が強い印象です。しかしながら、『ミッション・インポッシブル』シリーズのようなアクションエンターテイメントに比べれば、物足りなさを感じます。

これまでのトム・クルーズさんが出演した映画と比べてしまうと、分が悪いでしょう。

 

この作品の鑑賞ポイント(=焦点)は、「ジャック・リーチャーという人物を、トム・クルーズさんが、どのように演じているか?」だと私は思います。

 

「13年にわたって米陸軍憲兵隊で犯罪捜査官として働いていたが、陸軍を除隊してから流れ者となり、アメリカを放浪している。」

ストイックで寡黙、孤独を好む性格。怒りをあらわにすることは殆どない。正義のためなら、手段を選ばず悪を罰する。しかし、良心の呵責といった感情は持ち合わせていない。」

これが、原作における、この人物のバックグラウンドです。

 

いわゆる、一般的なステレオタイプの人生を送ってきた人間ではないでしょう。
人生において、何かのキッカケに、人と交流せず、アウトローとして歩んできた人間です。

 

こうした役をリアルに演じることが出来れば、観客の心を鷲づかみにすることは間違いありません。

たとえば、その一例として、映画『ミッドナイト・ラン』におけるロバート・デ・ニーロさんの演技が挙げられます。
シカゴの警察官だったが、仲間に裏切られて妻子とも離れる。バウンティーハンターという賞金稼ぎ的な職業につき、華やかな表舞台とは、かけ離れた世界でもがき苦しむジャック・ウォルシュというキャラクター。

ロバート・デ・ニーロさんは、その鬱屈した孤独な人生模様と巧みに演じて、多くの観客の共感を呼びました。

ジャック・リーチャーを演じるトム・クルーズさんには、そのあたりの共通点を垣間見えます。
孤独に苛まれ続けて、人生の辛酸をなめてきた人物。誰にしも、人生で抱える強烈な寂しさ

そこをリアルに演じることが出来たならば、観客は称賛の拍手を送るでしょう。そこにタッチしているトム・クルーズさんの「新境地」を感じるためにある映画と位置づけて良いのだと思われます。

 

娯楽アクションを求めて鑑賞してしまうと、賛否両論が展開される出来栄えであることは確かです。そこを焦点にするのではなく、トム・クルーズさんの演技に関して焦点を当てれば、見所が多いかと思われます。

ジャック・リーチャーの抱えた心の闇。アウトローとしての人生模様。
ラストシーンは、彼のライフが、よく表されていると思われます。

 

私なりの視点で、作品の評論をさせていただきました。この記事が、鑑賞においての参考になれば幸いです!

 

では、皆さん、本日も、人生のステージを満喫してください!

 

 

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