映画『レオン』 ~ 一人の少女が、立役者だった! ~

   


皆さん、こんにちは!

今日のブログ記事は、ひさしぶりに映画評です。

リュック・ベッソン監督の映画『レオン』に関してです。
フランスの映画監督、脚本家、映画プロディーサーであるリュック・ベッソン監督の名前を、世界的に認知させて、絶大な支持を獲得した記念すべき監督作品であると言えるでしょう。

1994年製作の作品です。
あのセンセーショナルな上映から、もう22年が経過するんですね。しかし、この映画は、いまだに色褪せない緊迫感を伴った作品として、根強く映画ファンから支持されています。

 


 

【あらすじ】
ニューヨークで孤独に生きるプロの殺し屋である(ジャン・レノ演じる)レオン。
アパートの隣室に住む(ナタリー・ポートマン演じる)少女マチルダと顔見知りになる。

ある日、マチルダの父親ジョセフが、麻薬密売組織の商品を横領した事実が判明し、(ゲイリー・オールドマン演じる)スタンフィールドと、その一味が、アパートに乱入し、マチルダの家族を次々と射殺。

彼らの魔の手から逃れたマチルダは、レオンに助けを求め、彼の部屋に匿ってもらう。

まだ幼き弟さえも殺されたマチルダ。スタンフィールドたちへの復讐のため、殺しのテクニックをレオンから学び始める。二人の同居生活が、こうしてスタートする。

 


 

出演俳優の方々の『個性的な演技』が特に光る映画であることは間違いありません。

 

プロの殺し屋でありながら、読み書きもままならないレオン。

鉢植えの観葉植物のみを愛し続けた孤独の殺し屋が、マチルダとの出会いで、生きる喜びを見出していく心の移り変わり。ジャン・レノさんは、レオンという人物を、観客に強く親近感をもたらすキャラクターゼーションとして、見事な演技をされていました。

 

またスタンフィールドを演じたゲイリー・オールドマンさんの演技は、『新しい悪役像』を印象づける衝撃を与えたと思われます。

「麻薬取締局の捜査官でありながら、この人物こそが悪の化身そのもの」という興味深いキャラクターであり、反って、悪役度が増幅する結果をもたらすキャラクターゼーションでした。

 

この両者の人物描写によって、完全に『正義と悪の対決』という図式が成り立つわけです。観客が、何を焦点にして、この映画を鑑賞すべきかを明確に理解できる図式』です。

リュック・ベッソン監督の見事な手腕です。)

 

その彼らの狭間に立たされたのが、一人の少女マチルダ。

この人物を演じたのが、2000人以上の候補から選ばれて役を射止めたナタリー・ポートマンさんです。

その演技力のリアルさは、衝撃的でした。ナタリー・ポートマンさんのマチルダというキャラクターゼーションが無くして、この映画の成功は有り得なかったでしょう。

 

私にとって、特に紹介したいシーンがあります。

買い物から帰ってきた後、スタンフィールドによって、家族を惨殺されたことを知り、一味に家族であることを知られれば、自らも殺されることを察知します。そこで、レオンの部屋の扉の前に立ち、(無言で)中に入れてほしいという思いを伝えます。

 

玄関扉の覗き穴から、マチルダを見つめるレオン。その時の、マチルダの泣きじゃくる表情は、『驚きの秀逸さ』であると、私は思います。

すぐ近くに立っている悪の一味。彼らに殺されるか否かの瀬戸際に立たされた一人の少女の危機的心境を、見事に表現されています。まさに、大人顔負けの演技・・・。このシーンを観た観客は、誰しも、そのリアルさに感銘したことでしょう。

私は、この映画の成功の最大の要因は、(このシーンでの)ナタリー・ポートマンさんの演技であると断言しています。このマチルダの涙ながらの表情が、この映画の全てであると言っても、過言ではありません。

本作の主役はレオンではなく、『マチルダを通した人生模様』であるとも言えます。自らの感受性をフルに発揮したときに起きる演技のリアリティー。一人の少女が表現した「演技の神髄」。

 

映画『レオン』
その成功の立役者は、ナタリー・ポートマンさんであることは間違いないでしょう。

 

今だに色褪せることのない映画の出来栄え。
以前鑑賞したことのある方々も、ぜひ、もう一度観てください!

監督の技量、脚本の絶妙さ、俳優の演技力が、見事にマッチした作品です!

 

では、皆さん、本日も素晴らしい人生のステージをお過ごしください!!

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