映画『パルプ・フィクション』:ジュールスに起きた奇跡について
2017/03/16
皆さん、こんにちは!!
今日は、『映画評』の記事を掲載させていただきます。
クエンティン・タランティーノ監督作品『パルプ・フィクション』
1994年のアメリカ映画。カンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞。
タランティーノ監督の名を一躍知らしめた映画であり、この作品で正に❝時の人❞になりました。この映画を鑑賞された方々は、数多くおられるでしょう。
登場人物の短編ストーリーが、時間的な配列を組み替えながら、映画を進行していく斬新さ。その中で繰り広げられる人間ドラマ。どのシーンも、それぞれに見どころがあり、そのシーンだけでも一つの映画になるかのような出来栄えです。
タランティーノ監督の最高傑作であり、代表作であることは間違いないでしょう。
今回、私は、この作品の中での、あるシーンに焦点を絞って言及してみたいと思います。
映画の前半のシーンで、(ジョン・トラボルタさん演じる)ヴィンセントと、(サミュエル・L・ジャクソンさん演じる)ジュールスが、(自らのボス持ち物である薬物が入った)カバンを取り返すべく裏切り者である3人の若者の部屋に押し入るシーンがあります。
部屋の中で、彼らに尋問をしていた最中、突然奥のドアが開き、別の若者が二人に銃を向けて発砲します。
ところが・・・。
至近距離にも関わらず、弾は一切命中しませんでした。
この瞬間、ジュールスは、あることに気づき始めます。
「神の存在」 「奇跡」 「目に見えない何か」
本来死んでもおかしくなかった事象から、奇跡的に生還している事実。
この出来事から、悪の所業を繰り返して生きてきたジュールスは、人生について目覚めていきます。
このシーンにおける『奇跡』。そこから始まった、ジュールスの心の変化は、私にとって、この作品の重要ポイントだと思っています。
皆さん、形は違えど、ジュールスに起きたような神憑った体験をされたことがありますか?
ジュールスのシーンを観て、私自身、思い出される出来事がありました。
数年前、山梨県の河口湖町に住んでいた頃のことです。
しかし、時間に遅れそうだったので、本来、
雪は止んでましたので、「まあ大丈夫だろう!」という安易な考えで、
しばらくして、坂道があり、そこをバイクで、
突然、バイクが横転!
私は、
実は、路面が凍結していて、その上から雪が降り積もったため、「
極めて危険な横転です。障害物に当たってだとか、
そして、その瞬間、私は死を覚悟しました。
というのは、
私は、車に轢かれることを覚悟しました。
ところが、、、。
横転した後、後方を見たら、20メートル先で、
私にとっては、奇跡の停車でした。
何しろ、バイクに乗っている私でさえ全く予想できない横転です。
しかし、図ったかのように、車は停止していました。
この運転手さんは、雪が多い土地に住んでいる方なので、このようなことは予期していたのかも知れません。
それはともかく、このとき、私は「
あの情景は忘れることなく、いまも鮮明に覚えています。
ジュールスに起きたことと、共通している出来事だと思います。
私の知人に、この映画のテーマは、何か? と尋ねました。
彼は、「生と死についてでしょう。」と答えました。
その通りだと思います。
この映画の登場人物は、誰しも、
~テーマは、生と死~
その観点から、鑑賞してみると、『パルプ・フィクションの深さ』
鑑賞する上での一つの視点をお届けしました!
では、皆さん、本日も、素晴らしい人生のステージをお過ごしください!!